そい じょ 

川崎さとみのプライベートブログです。 

偽物のワインを飲んでいませんか?

 「偽物のワインを飲んでいませんか?」という帯の言葉が目に留まって買った本。

『オーガニック・ワインの本』 田村安著 春秋社

http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%9C%AC-%E7%94%B0%E6%9D%91-%E5%AE%89/dp/4393741498

 

 ワインの知識ゼロの私にも面白かったのは、日本と諸外国との「オーガニック」「有機」の定義の違い。

そして生産者と消費者の間に横たわる流通システムの問題などだった。

 

 消費者はいつも「安全で美味しいもの」を「安く」入手したいと願っているが「安全で美味しいもの」を供給するには、膨大な人手を必要とする。

人手が掛かる分だけ、その人たちの生活も掛かるので、当然、生産コストは高くなる。

「安全」と「安い」は両立は難しいのである。

農作物は自然相手だから、品質の安定も難しい。

より、安全に自然な農法に近づくほど、生産者の経験・高い専門技術が求められるが、日本の農家はどこも後継者・人手不足だ。

そうした厳しい現実の中で、消費者の無知に付け込んだ「偽の安全」が横行してしまう。

 

 ずっと、気になっていたこと。

絶対に、温度管理が難しいはずのワインが1年中、スーパーの棚で買えるの何故か?

通常のワインより安い「有機ワイン」の正体とは何か?

国産表示のワインに外国産葡萄が使われている矛盾は何なのか?

酸化防止剤無添加のワインを開けて、2週間置いても酸化しないのは何故なのか?

 

 この本は、それらの疑問に明瞭な答えを出してくれる。

また、ワインに限らず、食品業界全般にある問題点も見えてくる。

「知らない」というのは恐いことだ。

 

 私は殆どお酒を飲まないので、ワインは料理にしか使わないが、世の「ワイン好き・ワイン通」の方は、ぜひ一読すべきだろう。

 

 ヨーロッパ旅行で飲んだおいしいワインを日本で見つけて買うとおいしくないのは、風土とか料理のせい、つまり飲む環境のせいではなく、ちゃんと理由があるのだった。

 

著者が経営している「マヴィ」のHPでも、本の内容は一部、読むことが出来る。

  http://www.mavie.co.jp/