そい じょ 

川崎さとみのプライベートブログです。 

ポコ・ア・ポコ

 『ポコ・ア・ポコ』グァテマラ/エル・サルバドルの旅 上野清士著 現代書館を読んだ。

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%9D%E3%82%B3%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%9D%E3%82%B3%E2%80%95%E3%82%B0%E3%82%A2%E3%83%86%E3%83%9E%E3%83%A9-%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%89%E3%83%AB%E3%81%AE%E6%97%85-%E4%B8%8A%E9%87%8E-%E6%B8%85%E5%A3%AB/dp/476846601X/ref=sr_1_3?ie=UTF8&s=books&qid=1239208443&sr=8-3

 

 『ポコ・ア・ポコ』はスペイン語で少しずつという意味。

グァテマラ在住の著者が、そこでの生活と隣国エル・サルバドルへの旅の様子を主に書いたもの。

史実に基づいた逸話の数々は、とても面白かった。

 

 スペイン語を勉強していると、必ず“スペインのスペイン語”と“中南米のスペイン語”の相違点が気になってくるものだ。

英語に“アメリカの英語”や“オーストラリアの英語”“ブリティッシュ・イングリッシュ”等の違いがあるのと同様、スペイン語も自国内の訛りとは別次元の使い方が中南米にはある。(らしい)

 

 私は、中南米では治安の良いコスタ・リカにしか行ったことがない。

そこはすこぶる教育レベルの高く、かつ観光収入が重要な国の財源であることを、全国民で了解しているような趣のある所だったので、旅行者にとっては快適そのものだった。

スペイン語もコテコテのアンダルシア訛りに比べたら、まるでNHK講座を聞いているかの如く、聞き取りやすくて驚いたものだ。

 

 日本人でスペイン語に関わっている人達には、明らかに“スペイン贔屓”と“中南米贔屓”に傾向が分かれているように感じる。

同じスペイン語圏でも、片側にしか興味を持たない人は結構多い。

私も昔はスペイン(特にアンダルシア)にしか興味が無かったが、今は中南米の歴史や文化にとても魅力を感じている。

 

 中南米を知ることで、日本では余り知られていないスペインの姿が見えてくる部分がある。

スペインが行った中南米征服の手法は余りにも惨く、コロンブスは彼らにとって諸悪の根源のような存在だが、スペインでは偉大な冒険家であり、日本でもそのように認識している人が多いと思う。

だが、何ごとも視点を変えれば全く異なった世界が見えてくるのだ。

 

 中南米から見る日本は、スペインから見るそれより更に遠い。

それは同時に日本から見る中南米もスペインより一層遠い、ということだ。

スペインがヨーロッパの南に位置すると知っている人は多くとも、エル・サルバドルやホンジュラスの場所を地図で正確に指せる人は少ないだろう。

 

 中南米とアフリカは、いつかはゆっくり旅したい所である。