そい じょ 

川崎さとみのプライベートブログです。 

戦場の画家

 『戦場の画家』アルトゥーロ・ペレス・レベルテを読んだ。

http://www.amazon.co.jp/%E6%88%A6%E5%A0%B4%E3%81%AE%E7%94%BB%E5%AE%B6-%E9%9B%86%E8%8B%B1%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%83%AD-%E3%83%9A%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%86/dp/4087605671/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1248506677&sr=8-1

 

 戦場カメラマンとして活躍した後、画家となって望楼で大壁画の作成に取り組んでいる主人公の前に、ある1人の男が現れる。

彼は、画家がかつて戦場で撮影したクロアチア兵士だった。

そして、その訪問を「あなたと殺すため」と画家に言う。

 

 画家の戦場カメラマン時代の記憶を通して、有史以来戦いを続けてきた人間の本質が描き出されていく。

 

 もの凄く読み応えのある作品で、じっくり時間を掛けて読んだのだが、私に絵画の知識がもう少しあれば、更に想像力を膨らませることも出来ただろうと残念に思う。

 

 読了後、セバスチャン・サルガドを思い出していた。

http://www.pdngallery.com/legends/legends10/

 

 写真というのは被写体の性質ではなく、撮る側の性質が現れるものだと私は思っている。

孤独な人の撮る写真はどこか寂しいし、他人を愛し、愛されている人の撮る写真は温かい。

 

 この小説の主人公は、ひたすら『現実/真実』を撮ったのであろう。(実在するならば)

だからこそ、それは『過酷すぎて』死と直結していたのだ。