そい じょ 

川崎さとみのプライベートブログです。 

ちひろ美術館

 私の住む上石神井のひとつ隣り駅、上井草から徒歩5分の所に、いわさきちひろ美術館がある。

http://www.chihiro.jp/tokyo/

 

 いわさきちひろさんについては「子供をモチーフにしたパステル調の絵で有名な人」という認識しか持っていなかった私だが、今日の午後、初めてそこへ行ってみた。

 

 先日の胃がん検診で引っかかったX線写真を借りに、高野台の検診センターまで行った帰りに、ふと「歩いて帰ろう」という気になり、地図を見つつ上石神井まで向うその途中で、美術館の存在に気付いたのだった。

 

 ちひろ美術館は、自宅跡に建てられたもので、アトリエを復元した展示や原画の数々は見応えがあり、こじんまりした庭は手入れが行き届いていて、とても落ち着ける素敵な空間だった。

 

 「ひちろの庭」で、ぼぉ~としていたら「14:00から館長によるギャラリートークがあります」と館内放送が聞こえたので、参加することにした。

館長はちひろさんのご子息(50代後半?)で、その方から「母親であり画家である生前のちひろさん」の貴重なお話を伺うことが出来た。

 

 一番、印象的だったのは「戦火のなかの子どもたち」という絵本の原画についてのお話し。

 「母は“遠く離れたベトナムで、子どもたちがどんな想いをしているかが、私には判る”と、これらの絵を自身の戦争体験とダブらせて描いていました。悲惨な絵は一枚も出てこないけれど、最初の一枚に描かれた絵から戦闘機の音が聞こえてきそうな気がします。そこに居るのはベトナムの少女であると同時に母でもありました。そして自分に出来る反戦運動は、やはり絵本を描くことなのだと言っておりました。」

 

 「自分に出来ることで、何かしなければ・・」という想い。これは本当に良く判る。

良く判る言葉を他人の口から聴くと、再確認されているかのように身に染みるのだ。

・・・私自身ここ暫くは、何も出来ていない・・・。

仕事が忙しいこと、受験生の娘が居ること、体調に不安があること・・それらは何の言い訳にもならない。

 

 多分、今日この美術館に足が向いたのは、館長のこの言葉を聴く為だったのだろう、とその時、理解した。館長がギャラリートークをするのは月に1回だそうで、私は丁度運よく、その機会に恵まれたのだが、・・・どんな偶然も実は必然なのだ。

また、何か考えなければ。

 

 

 ちなみに検診センターから美術館までは徒歩1時間、美術館から上石神井は徒歩30分、丁度良い距離だった。(ちょっとスローペースなのは500gX2のアンクレットを着けて歩いたから)

 

 近隣にお住まいの方は勿論、遠くにお住まいの方も、ぜひ一度は立ち寄ってみて頂きたい美術館でした。