そい じょ 

川崎さとみのプライベートブログです。 

『こんな夜更けにバナナかよ』

 『こんな夜更けにバナナかよ』という本のタイトルと、大宅壮一ノンフィクション賞講談社ノンフィクション賞受賞、という帯の言葉につられて読み始めたこの本、実に読み応えがあった。

 

 渡辺一史著 http://www.amazon.co.jp/%E3%81%93%E3%82%93%E3%81%AA%E5%A4%9C%E6%9B%B4%E3%81%91%E3%81%AB%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%8A%E3%81%8B%E3%82%88-%E6%B8%A1%E8%BE%BA-%E4%B8%80%E5%8F%B2/dp/4894532476/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1265907660&sr=1-1

 

 取材のメインは、「生きる」ことに強烈に執着し、進行性筋ジストロフィーと闘い続ける鹿野靖明さんと、彼を支えるボランティアたちとの葛藤である。

著者自身も、一取材者の枠を超えて介護に携わりつつ、障害者を取り巻く日本の行政や医療制度の問題点を深く掘り下げて書いている。

 

 障害者=介護を必要とする弱い立場 という既成概念が吹き飛ぶような鹿野さんの個性と、彼の介護に関わる事で、逆にエネルギーをもらっていくボランティアたち、中でも特に逞しい婦人達の言動からは、学ぶ事が多かった。

 

 大切なのは「どれだけ長く生きるか」ではなく「どうように生きるか」であると、常々思ってはいるが、タイムリミットのある人生をやたら無為に過ごしてしまうことが多いのが、我々凡人の性である。

 

 既に人生の後半を歩んでいる我が身を振り返って、反省するところは多い。