そい じょ 

川崎さとみのプライベートブログです。 

素朴な質問

 6月11日(金)「ユダヤ人の起源」の著者、シュロモー・サンド氏の講演会に行った。

 

 この本は、シオニストイスラエル建国の大義として掲げている「神との約束」についての信憑性を、歴史学、考古学、聖書学などあらゆる見地から問い質しており、世界的ベストセラーになっっている。

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サンド氏はイスラエル人で、テルアビブ大学の歴史学教授である。そして反占領運動家で、DAYS JAPANの編集長、広河隆一氏の友人でもある。

 

 予めその本を読んではおいたが、いかんせん、私には難しすぎた。後、3回位は読み直さないと、きちんと理解出来ないかも知れない。・・というか、何回、読んでも理解できなさそうなのが、ユダヤ宗教観に基づいた、選民思想である。

 宗教は「信じる」ことが全てに勝るわけで、ユダヤ教徒であったことのない者に、判る筈ないだろう、とも思う。

 

 さて、本を読んで難解な用語に振り回されるより、本人から話しを聞く方が、よほど納得しやすいだろうと期待して行ったこの講演会。「英語」の壁は厚かった・・・。いえ、素晴らしく有能な通訳がついていたんだけどね。その日本語も難しかったから・・・。

 

 つまり、その公演内容を報告する力は、私にはないので、興味のある方は、ぜひ本を読んでみて頂きたいのだが、昨日は、ひとつ彼に質問してみたいと思っていたことがあった。

 

 とても素朴な質問だ。

宗教観や人種の違いは、ともあれ、人類の発祥起源がアフリカである、という遺伝学的な事実をイスラエル人はどのように受け止めているのですか?」

 

 昨日は客席から質問を受ける時間が設けられていたが、私はスタッフとして舞台袖におり、手を上げられる状況ではなかった。そこで終演後、機を見て、本人に直接、質問した。勿論、通訳氏を介して。

「遺伝学的に見て・・・」と、通訳氏が話し始めるとすぐに、「まさにそれこそ、今日、私が質問して欲しかったことだ」とサンド氏が言われ、そして、「遺伝学者達というのは、何も判っていない大馬鹿者だ」「遺伝学こそ、歴史的に、常に悪用されてきた」と話しが続いてしまった。

確かに、未熟で歪んだ遺伝学を利用してナチスユダヤ人を虐殺したが、私が聞きたかったのはそうゆう近代のことでは無かった。

 

 途中、もう一度通訳氏に「彼女が聞きたいのは、人類の発祥段階に遡った遺伝学的なことで・・」と仕切りなおしてもらったのだが、容易に軌道は修正できないまま、サンド氏かなり熱く遺伝学者を批判している最中に「もう、行かなきゃ、時間だよ」と声が掛かり、話しは途切れてしまった。

 

 残された私と通訳氏

私「あの、何だか、質問を誤解されたみたいなんですけど・・・」

通訳氏「日本で我々が一般常識として知っていることも、情報手段が限定されている諸外国では、全く知られていないことが沢山あります。イスラエルの一般庶民に、人類アフリカ起源説というものが流布しているかどうか・・・。だから、それをどう、受け止めていますか?という質問自体、判りにくかったかも知れない。」

 

 宗教は科学の発達と相容れることが出来るはずだと、私は思っている。そして、真理というのは、とても簡単なはずなのだ。

 

 それにしても、英語が駄目って残念なことが多い。