そい じょ 

川崎さとみのプライベートブログです。 

被災時の低体温症の対策

 被災時の低体温症とその対策

 

栗栖 茜

 

東京医科歯科大学医学部卒業

武蔵野日赤病院元外科部長

著書に「登山サバイバルハンドブック」

訳書にA・ウィルカーソン「低体温症と凍傷 ふせぎかたなおしかた」

 

 低体温症とその予防、対策について簡単にまとめさせていただきました。

転載などは自由になさってください。

ネットに不慣れなため見にくい点もあるでしょうがご参考にしていただければ幸いです。

 

 通常時は、不十分な装備で登山中に寒気や雨にさらされたりすると起き、最悪死にいたります。

しかし、災害時には避難所などの室内でも起こりえます。

発症している当人や周りの人間が気付きにくく、発症してしまうと回復が難しいのです。

凍傷と混同されがちですが、凍傷の治療のような急激な加温は逆効果になります。

 

 何よりも予防、そして初期段階での発見が大切です。

現状市販の体温計では基本的に表示が32℃からの表示となっていますので注意が必要です。

特に体力のない子供老人に関しては時々、声をかけチェックをしてください。

  

※初期症状 あいまいなために見過ごされやすいので注意が必要です

・震えがとまらない(体温が低下しはじめている重要なサイン)

・間延びした口のきき方

・周囲に無関心

・攻撃的になる

・手を使った細かい作業ができない(靴紐などがうまく結べない、マッチをうまくすれない等)

・ころびやすい

   

※予防方法および対策 熱をつくることと、熱を失うのを減らすことが二大要件になります。

・十分なカロリーの摂取

・衣服、毛布などをかける(お湯などをつかった加温などよりも毛布をかけることを優先)

・熱を奪われないように、床に直接寝かせるのではく、マット毛布を下に敷くか、くるむ。

・室温を上げる(せめて10℃以上)

・寒気からの遮断

・濡れた服を脱がして新しい服に着替える

・胸と胸をあわせてしっかり抱き合い、体温で暖めあう

アルコールを飲ませてはならない。

 

※重症時 急激に暖めようとはせず、ゆっくり加温する

・強いマッサージや風呂に入れる等の乱暴な扱いをしてはいけない(心室細動を起こし死亡にいたる可能性も)