そい じょ 

川崎さとみのプライベートブログです。 

被爆労働という闇

 福島原発の冷却作業に従事している方々の被爆状況が心配されている。

 

 特別に訓練された自衛隊員や機動隊員でさえ、決死の覚悟で臨まねばならない実に危険な仕事。

「被爆の許容量」という言葉を何度も聞くにつけ、どうか作業中の方々の被爆が最小限で済むようにと、祈るばかりだ。

 

 特殊な防護服を着用、と公表されているが、放射線の中には、「作業が出来るレベルの服」では防ぎきれない類のものがあるので、その点が心配である。

http://www.nirs.go.jp/rd/faq/radiology.shtml#anchor_03_01

 

 以前、DAYS JAPAN のボランティアの集まりに、ある消防隊員の青年が来ていた。

http://www.daysjapan.net/

彼は静岡方面の人だったので、編集長の広河隆一氏が「もし浜岡で原発事故が起きて、出動命令が出たらどうする?」と尋ねたところ「勿論、行きます」と言った。

 

 「でもね、原発事故の放射線から身を守るためには、厚い鉛の服でも着なければ駄目で、無事に作業することの方が非現実的なんだけれど・・・。そういったことは、ちゃんと知らされているの?」

「その為の訓練というのは、具体的にしていませんが、皆、知識としては持っています。・・・それでもやはり行きます」

 

 そんな会話が(浜岡ではなかったにせよ)現実となる日が来るとは・・・。

 

 今や、この事故の成り行きは世界中が注目しており、そういった衆人環視の状況で「被爆の限界量」を無視した作業などさせようものなら、人権団体はじめ、あらゆるところから声があがるのは間違いない。

 

 だが、何人かの専門家も言っているように、冷却がたとえ上手くいったとしても、そう短期間に収束するような事故ではないのだ。

 

 その深刻さは「プルトニウム半減期」と検索して出る、次の頁の素朴な質問と回答からも推量できる。

 

 http://oshiete.goo.ne.jp/qa/1392047.html ※最下段に回答を一部抜粋

 

 チェルノブイリでは今も、石棺の上に新しい石棺を作ろうとしており、その作業は今後も莫大な数の労働被曝者を出し続けながら、未来へと引継がれていくだろう。

 

 日本では、誰にそれを引継げと言うのだろうか?

 

 あまり一般には知られていないが、世界中の全ての原発は、常に労働被爆の危険を背負って作業する下請けの労働者たちによって、支えられている。

そこでは、被爆の限界量を超えることなど、日常茶飯事だし、既にもう沢山の人が亡くなっているのだ。

 

 原発といえば、精密計器がびっしりと並んだ、近代的なコントロールセンターしか、思い浮かばないかも知れないが(かつて、私はそうだった)、そのメンテナンス:定期検査・清掃等々を行っているのは、下請けの作業員たちである。

 

 原発内労働者への安全保障については、国によって基準が違うだろうし、その基準を遵守・監査するシステムも差もあるだろう。(先に掲載したBBC Mundo の記事参照)http://flamenco-luna.iza.ne.jp/blog/entry/2199496/

そして、日本はその実際の労働条件が恐ろしく過酷なのである。

実際の、を強調したのは、電力会社側の公表と現場の実態にあまりに差があるからだ。

近代的な外見に騙されてはならない。

現場の仕事は滅茶苦茶キツイし、かつ汚れもするのだ。

 

 エネルギーを求めるところ、過酷な労働者有り、という意味では「原発は現代の炭鉱」なのである。

 

 それらに関する幾つかの取材報告は、いずれ紹介していこうと思う。

 

 

 ※一部抜粋・引用

 広島・長崎の爆発後に環境に放出された放射性物質の総量は、チェルノブイリ事故でそれの400分の1に過ぎなかったと言われています。

元々、少量の核物質(せいぜい十数キロ)を急激に反応させて一気に破壊力を得る原爆は、その爆発の瞬間に放出される放射線こそ強力無比ですが、ウラン・プルトニウムの残り滓である各種放射性物質は大した量ではありません(燃料が十数キロだとすれば、残り滓も同程度です)。 

 

 爆発時の強力な放射線照射により淡い放射能を持った爆弾の破片なども多少はあるでしょうが、強力な放射性物質はウラン・プルトニウム由来の残り滓であると考えられ、量的には決して多くないのです。


 ところが大量の核燃料(何トン・何十トン)を長時間にわたって反応させ巨大なエネルギーを生む原子力発電所は、そもそも核燃料の残り滓が非常に大量に生じ、万が一の事故の際はその大量の放射性物質が外部に漏洩しますから、放射能汚染の程度で言えば原爆の比ではないでしょう。

 やや蛇足かもしれませんが、広島・長崎の被爆者に放射線障害をもたらした最大の原因は爆発したその瞬間に放出された強力な放射線(主にγ線)であって、爆発後に降り注いだ放射性物質のα崩壊・β崩壊による放射線による被害は、前者に比べれば少量だった(それでも決して軽い被害ではありません。
特に放射線源が体内に入った場合)と思われます。

 

 広島・長崎の残留放射能が少ないのは、死の灰が地球上に広く拡散していったというだけでなく、そもそも飛び散った放射性物質の総量がもともとそれ程多くなく、汚染は比較的小規模だったということが理由としてあげられるでしょう。

 チェルノブイリの場合、爆発の規模は広島・長崎に比べ遙かに穏やかでしたが、爆発によって飛び散った放射性物質の総量は広島・長崎より遙かに多かったでした。よって、土壌は広い範囲で深刻に汚染され、また風によって近隣諸国にまで運ばれた大量の死の灰の影響は、今後広島・長崎よりも遙かに長期間、あの地域を悩ませるはずです。