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 そい じょ 

川崎さとみのプライベートブログです。 

それぞれの判断

  今までの書き込みと重複するけれど・・・。

 

 原発事故関連の情報に関して、私が一番信頼しているのは学者では小出裕章氏、ジャーナリストでは広河隆一氏である。

 

 広河氏を通じて、数年前から、原発の危険性を知らされていた私は、地震があった翌12日の朝一番の新幹線で娘を郷里に疎開させた。

難しい年頃で、日頃は余り親の言うことを聞いてくれない娘が、あっさり荷物をまとめたのは、親に従ったというより、旧知の広河氏による情報を、彼女自身が信頼していたからだろう。

 

 まだ、ごく一部の人しか事態を深刻に捉えていなかった時期、後々、周りから「過剰反応、親ばか」と言われても良し、と決めたのだが、15日(ベントのあった日)には早速、自分の判断が正しかったと知った。

 

あの、風向き次第、天候次第の時期、もし娘が傍にいたら、私はもっとハラハラして過ごしただろう。自分ひとりなら、どうとでもなる。

 

 

 しかし、原発の収束に年単位の時間が必要だと判ってからは、もっと長期的な対策を考える必要があった。日本は狭い。

そして1週間前、ようやく彼女を国外に出して、今は再び、少しばかりの安堵を得ている。

 

 福島の過酷な現状と比べれば、東京に住む者の不安など取るに足らないと思う人は多いだろう。私も、自分のことなら、心配してはいない。

もう52歳、放射線への感受性は非常に低いからだ。

しかし、たとえ100分の1、1000分の1でも、リスクの高まる道を子供に選ばせたくはない。

 

 

 

 何人かの科学者、識者によると「しきい値」という考え方がある。つまり、これはどうやら「確率論」を踏まえて「どうってことない」「影響はごく僅か」という判断らしい。 しかし私は、そもそも人命に関わる事柄に、確率論を適用してはいけないと思っている。例え、たった1%でも、当たった人にはとっては100%だ。

 

 そして、これも又、過去のブログに書いたことだが・・・、私は昔、その100人中の1人に当てはまったことがある。

 

 私が妊娠中、たまたま出会った医師が「計画麻酔分娩」という方法を推奨する人であった。

彼は言った。「病院で扱う分娩中の死産は自然分娩で1%位のものですが、あなたがその100人中の1人にならない、という保証はどこにもないでしょう?私が今までに扱った計画麻酔分娩での死産はゼロです。」

 

 もしこの医師の薦めに従っていなければ、娘は生まれてこなかった。後になって、臍帯に問題があり、自然分娩に耐えられる状態ではなかったと判ったのだった。

それ以来何ごとも「自分に限って・・・」とは、思わなくなった。「どんな不測の事態も、降りかかりうるのが人生だ」と、思うようになった。

 

 「それにしても、国外退避は過剰反応でしょう」と、言われれば「そうですね」と認めよう。しかし、本人も納得した以上、それは彼女自身の判断である。選択肢があるというのは恵まれているといえよう。

 

 

 

 

 しかしながら、今の福島の子供達に対する20mSv/年(20000μSv/年) という押し付けられた安全基準!選択肢の無さ!これは何ごとだろうか?!

将来、何がしかの影響が出るのは不測でも何でもない!想定内かつ人体実験にも等しい暴挙である。

 

 あの「原発推進派」の小佐古氏でさえ、涙して辞意を表明したことを、もっともっと重く受け止めて、東京在住であろうと、九州在住であろうと「親」と名の付く人ならば、いえ「人」ならば、断固として反対の声をあげるべきだ。

政府が安全だと言うのなら・・・と楽観しているようでは、余りに無知過ぎる。

 

 mSv/年とμSv/年の単位の違い、外部被曝内部被曝のダメージの違い、医療被曝、自然被曝原発被曝の違い、少しずつでもちゃんと勉強しなければいけないし、そもそも政治家でそれがちゃんと判っている人はごく一握りだということを知っておかなくてはならない。

 

 公的機関の発している安全情報は、かつてチェルノブイリやスリーマイル事故の時に、大掛かりに隠蔽、操作された資料に基づいているということ、つまり、そもそも信憑性に欠けるものだ、ということを知っておかなくてはならない。

 

 親元や故郷を離れることが、子供達に精神面で悪影響を及ぼすのは、勿論、避け得ない。だが、5年後、10年後、20年後に、後悔する可能性は大なのだ。政府は早急に対策を改善すべきだし、そうさせる力は私たち一人ひとりの声に掛かっている。

 

 未だに「原子力発電は安い」「夏には電力が足りなくなる」等々のプロパガンダに追従している人は、どうか、もっと広く情報を集めて欲しいと思う。

そして、冷静に考えてみて欲しい。

天災から立ち上がるのに必要な時間は、永くても数年単位。

しかし一度、生み出してしまった放射性物質の有毒性をゼロにするには100万年単位が必要。たとえ原発事故が起こらなくても・・・。

 

 

 

 小出裕章氏の最新の講演をリンクしておきます。15分X8 約2時間 長いですが、勿論、全部聞く価値があります。

「無理!」という人は、せめて「8番目=12分」だけでもご覧になってみて下さい。

 

http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/05/13/7gei-may13/