そい じょ 

川崎さとみのプライベートブログです。 

年頭に想うこと。

ここ数年、年頭に決めることはいつも同じで
1) 自宅にある未読本を全て読み切るまで、新しい本を買わない。
2) 眉毛を描き忘れまい。
3) 生徒を叱らない。など…。

しかし、早くも 1)と2)は果たせず、この「インターネットで本が買える」という誘惑に打ち勝たねば、といつもいつもいつも思っているのですが、気が付くと宅配便のピンポーン♩が…。
ぁあっ!記憶が飛んでいたっ!の繰り返しなのですな。

なので、3) こそはもう、頑張りたいと思います。はい。
決して叱らず、何故?と自問を促す方向で陰湿に攻めて参りますので、どぞ宜しく。むふむふ。

さて、先ほど読んだアルトゥーロ・ ペレス・ レベルテのブログ記事に、少し想うところがあったので、書き留めておきます。
原文はこちら。
http://arturoperez-reverte.blogspot.jp/search/label/2006-02%20El%20caballo%20de%20cart%C3%B3n?m=0

要約すると: 彼は5歳の時、厚紙で作られた馬のオモチャをもらって大いに喜び、それは当時としては贅沢なオモチャでもあったので周りの子どもからは、羨望の目で見られつつ、日が暮れるまで遊び続けました。
また、翌日も遊ぼうとバルコニーにそれを放置しておきます。
しかし、その夜降った大雨のせいで、翌朝、彼が見つけた馬は、ただの濡れた紙の塊になってしまいました。
彼はその経験を通して、「自分は余りに早く、我々(人というもの)が雨の下で生きていること、そして厚紙の馬(つまり大切なもの)は永遠ではないことを学び、そのことは自分にとって大変幸運であった」と締め括っています。

五歳にして、どれほど大切なものでも物質には寿命があり、人はいつでもその“失う”という状況の下で生きていることに気付いただけでなく、それを「早くわかって良かった」と捉える所が、さすが文豪ならではの早熟な考察かと。

「喜び」とか「怒り」は比較的、自覚・コントロールし易い感情かも知れません。少し難しいのが「哀しみ」で、更に難しいのが「虚しさ」と「嫉妬」ではないかと思います。

そして、“実年齢"と“人の成熟度"というのは、何と正比例しないものか、個人差の大きいものかと、しみじみ感じるのです。

アルトゥーロ・ペレス・レベルテの小説は、何冊か和訳されていますので、興味のある人は読んでみて下さい。私が読んだ数冊の中では「戦場の画家」が一番面白かったです。